2026 10.23 fri., 10.24 sat., 10.25 sun., 10.26 mon., 10.27 tue., 10.30 fri., 10.31 sat.
THE LEGENDARY COUNT BASIE ORCHESTRA directed by SCOTTY BARNHART
artist COUNT BASIE ORCHESTRA
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
意欲的なオーケストラやラージ・アンサンブルが花ざかりの昨今ですが、その太い幹の根っこに位置しているのは、疑いなくこの名門でしょう。約90年の歴史を持つ"ザ・レジェンダリー"カウント・ベイシー・オーケストラの来日公演が今年も始まりました。この2026年は日本のファンには特筆すべき一年となりそうで、夏には御大ベイシーのドキュメンタリー映画『カウント・ベイシー』が公開、秋には『カウント・ベイシー自伝 グッド・モーニング・ブルース』の出版も行われました。そこに今度は現行のベイシー楽団が絶好のタイミングで訪れたのですから、喜びも倍増です。
コンダクターはもちろん、トランぺッターのスコッティ・バーンハートが担当。2013年から今日まで、ベイシー逝去後のどのコンダクターよりも長くこのポジションを務めています。もちろん在籍42年のクラレンス・バンクス(トロンボーン)や在籍35年のダグ・ミラー(テナー・サックス)も健在。大ベテラン、ベテラン、中堅、気鋭が一丸となってスウィングし、次々とベイシー・ナンバーがライヴで届けられるのです。
「April In Paris」や「Li'l Darlin'」などの大定番はもちろん演奏されますが、なにしろ長い歴史を持ち、紳士録ができそうなほど数多くの作編曲家に傑作を提供されてきたベイシー・オーケストラだけに、今の楽団も膨大なレパートリーを持っています。「まさかこの曲がライヴで聴けるとは」という驚きは、初日ファースト・セットから味わうことができました。オープニングはクインシー・ジョーンズ作編曲の「Dum Dum」。1963年のアルバム『Li'l Ol' Groovemaker...Basie!』に収められていた通好みなナンバーを、あのテイク通りにフルート・ソロ→ツイン・テナー・サックスの掛け合い→管楽器のソリ→ドラム・ソロの順で届けます。さらに今回は、これまた熱狂的ファンには感涙ものであろうビリー・バイアーズ作編曲の「Doodle Oodle」(アルバム『Basie Land』収録)、学生~社会人ビッグバンドのバイブルであるサミー・ネスティコ作編曲のアルバム『Basie Straight Ahead』からのタイトル曲なども取り上げられました。アドリブの内容は異なるとしても、アンサンブルの組み立て方、ブラス楽器のミュートとオープンの使い分け、テンポの選択、ドラムのフィルインなどは御大存命中のレコードに準拠しているはずで、その音作りを今、至近距離で目撃・鑑賞できるのは、実にロマンあふれる、一種のタイムマシン的体験といってもいいと思います。
ソリストでは"トゥー・ダグス"というべきダグ・ミラーとダグ・ローレンスのテナー・サックス、デイヴ・グラッサーのアルト・サックスとフルート、ブランドン・リーのトランペット、マーク・ウィリアムズのトロンボーン、スコッティのトランペットなどにスポットが当たりました。1930年代生まれの楽曲「Moten Swing」ではレジー・トーマス(ピアノ)が原曲というべき「You're Driving Me Crazy」を引用しながらくつろいだソロをとり、すべてのプログラムで彼とウィル・マシューズ(ギター)、トレヴァー・ウェア(ベース)、ロバート・ブーン(ドラムス)は盤石のリズム・セクションを形成してソロやアンサンブルを盛り立てます。個人的にはブラス陣のニュアンスに富んだミュート(ダービー、カップ、プランジャー等)の使い方にも感銘を受けました。
ブルーノート東京公演は27日まで行われた後、30~31日に再開。さらに、11月1日は一関(岩手)、3日は福島、6日には札幌でも公演が開催されます。ひとりで足を運んでも、ビッグバンド大好き仲間と連れ立って訪れても、体が揺れ、笑顔になること間違いなしの瞬間が続くこと間違いなし!
(原田 2026 10.24)
Photo by Takuo Sato
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【LIVE INFORMATION】
THE LEGENDARY COUNT BASIE ORCHESTRA
directed by SCOTTY BARNHART
JAPAN TOUR 2026

10.23 fri., 10.24 sat., 10.25 sun., 10.26 mon., 10.27 tue., 10.30 fri., 10.31 sat. ブルーノート東京
11.1 sun. SWS東日本シビックホール一関 (一関文化センター)
11.3 tue. とうほう・みんなの文化センター (福島県文化センター)
11.6 fri. 札幌文化芸術劇場 hitaru ※スペシャルゲスト:島津亜矢
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